漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
甘いモノやお酒を飲むといつも舌の表面がざらざらしてどうしてこうなるのか?
歯ブラシでこすってもとれず気になっていました。
たまたま通りかかった漢方薬局に「自分の舌をチェック」というチラシがあったので
尋ねてみたところ、胃腸の機能が落ちていて水分代謝が悪く「湿」というものがたまっているとのこと。
食欲もあるし、尿もちゃんと出るし、浮腫んだ感じもないけど・・と思いながら
勧められた漢方薬を服用してみました。
いつも朝起きた時に舌の表面が白かったのが
漢方薬を飲み始めて2~3日で薄くなっているようだし
気になっていたざらつき感が減りました。
確かに前より胃腸も軽く、尿の出がいい感じです。
調子にのって甘いモノを食べていたらやっぱり出てしまいますが
甘いモノやお酒は胃腸に負担かけていることを教えてもらい
これからこれらを控えつつ胃腸を労わらないとと反省しました。
また舌苔は外から無理やりとると傷つくのでやめるよう言われました。
これから舌をチェックしながら体調管理していきます。
中医学(漢方)では、『脾(胃腸)は湿を嫌う』という原則があります。湿とはジメジメした湿気のようなもの。外の湿気が高まることで溜まることもありますし、飲食の不摂生で溜まることもあります。特に冷たいものを多量に取ることで溜まり易くなります。
さらに、甘いものや味の濃いもの、脂っぽいものなどは消化しにくく、脾(胃腸)に負担がかかり、脾(胃腸)を弱らせてしまいます。之もまた湿が溜まる原因となります。なぜなら、脾(胃腸)には、体にとって必要なものと、そうでないものを分ける機能があり、脾が弱ってしまうことで、その機能も弱り、元来尿や汗、便として体外に排泄されるべき水分が留まり、湿が溜まった状態になります。
舌や舌の苔は内臓の状態を示すバロメーターです。健康な舌は『淡紅舌、薄白苔』といわれ、薄いピンク色で、腫れぼったくも、薄くもなく、適度な湿り気があり、薄く白い苔がついている状態といわれています。これは、小さなお子様の舌を観察すると良くわかると思います。
苔が厚くなっているのは、それだけ余分な湿気が溜まっている証拠です。逆に体の潤いが低下すると苔は薄くなり、酷い時は無くなり、舌も渇いた田んぼのようにひび割れます。
舌を毎朝観察して、前の日に食べたものを思い浮かべてみてください。消化に悪いもの、胃腸の負担になるようなもの、冷たいものなどが多ければ苔は厚くなっているはずです。お酒を飲んだ後などは顕著ですね。
今回は、胃腸機能を改善し、湿気を飛ばす漢方をお勧めしました。食養生も和食を中心に、冷たいもの、甘いもの、お酒などを控えるようアドバイスさせていただきました。
TEL:03-3478-4382
住所:東京都港区六本木 7-3-4 栗山ビル2F